3月25日 本日のお魚情報
『真ガレイ』
 先週 20日の春分の日、関東以南では桜開花を初めとし週末はお花見のニュースで賑わいました。一方青森など北日本では暴風雪に見舞われたり、最低気温が氷点下の日が続き、日中日差しが出ても4℃〜6℃と桜が咲くまではまだ先のようです。暑さ寒さも彼岸までと云われることから、青森でもゆっくりと春に近づいているのでしょう!
 青森市場に入荷する魚種にも変化が見られ、最近多くなっている商材では本鱒やカレイ類、そして春の味覚トゲクリガニも目立つようになっています。時期的に年度替わりで、ご家庭の事情によっては出費が多くなる時期。そこで、今回はカレイ類の中でも年間を通して値頃感が良い近海魚の代表魚・真ガレイを紹介します。
 青森県で水揚げされるカレイ類の年間生産量は、母ガレイ、真子カレイ、虫カレイ、真ガレイの順ですが、当青森市場に入荷するカレイ類の中では平成23年度データによると、真ガレイが一番多くなっています。3月から4月にかけて入荷量が多くなり、比較的水揚げ量、価格共に安定する時期となっています。現在の入荷状況は、外ケ浜(旧蟹田町)を主産地に、中・小サイズ主体に入荷しています。入荷量は例年に比べると少ないものの、相場はほぼ前年並みで推移しています。
 真ガレイは白身で、淡白な味わいでビタミンも多く含んでおり、若い方からお年寄りまで広く好まれる魚です。その料理方法も煮る、焼く、揚げと、和風から洋風まで料理用途の範囲も広く楽しめます。
是非、この機会に菜の花など春野菜を添えて、陸奥湾・近海産真ガレイをご賞味下さい!!
 2013年3月14日 木曜日
『ホタルイカ』
 このところ宮崎や東京などで、夏日を観測するなど季節はずれの暖かさになった日がありました。この暖かさが大きく影響し福岡と宇和島では、13日に全国のトップをきって桜が開花しています。しかし青森市内では、積雪が13日現在75cmと今年の雪の多さを物語っており、桜の開花はまだ先のようです。
 今回は、春の風物詩でもある「ホタルイカ」をご紹介します。ホタルイカは日本海の新潟県沖から山陰沖にかけて産卵のために、3〜6月に群れをなして浅瀬に押し寄せます。そのほとんどが腹に卵をもった雌で、雄は数千尾に1尾しかいないといいます。まだ走りということもあり、スーパー・量販店の売場ではボイル製品がg198円で販売されているようですが、4月以降には相場も下がり始めお買得感も出てきます。県内では、イカといえば「スルメイカ」・「槍イカ」が主流ですが、一足早い春を感じてみるということで、試してみては如何でしょうか?手軽な酢味噌で食すると外はプリプリ、中はトロリと濃厚な味わいです。
 2013年3月5日 火曜日
『セリ場の花』
 青森では土曜日、北海道・道東では日曜日と冬の嵐が吹き荒れ、交通障害をはじめ北海道では亡くなられた方がでる程の大きな爪痕を残しました。本日3月5日は「啓蟄」。春は遠からじ  というものの「春の嵐」が控えており、まだまだ油断できません。
 今朝の近海魚セリ場は台風一過?の「凪」を受け、売場一杯に魚が並びました。今回の嵐以前から天候が優れない日が続いていましたので、このようなセリ場を見られるのは久し振りのことです。少しずつ水揚げがみられるようになった「くりがに」も入荷しており、華やいだ春の雰囲気を醸し出します。
 5時15分。セリが始まりました。多くの魚を前にセリ人と仲卸・買参人たちの熱気を帯びた値決めの声がうず高く積もっている雪を解かしてしまいそう。いち早くお客様のもとにお届けしようと瞬く間に商品が運び出されると「花」はあっけなく散ってしまいました。
 本当の花が咲くのはこれからですが、徐々に春めいてくるセリ場の「花」は、何よりも先んじて冬から春になる気配を教えてくれます。青森の厳しい四季の恵みで我々は生かされているのだと。