10月16日 本日のお魚情報
『ブリ』
 10月も中旬に入り、朝の気温が10℃近い日が多くなりました。今週の最低気温は7℃前後と予報されており、暖房が必要な季節となっております。いよいよ鍋シーズンも間近になってきました。
 先月から青森市場に入荷する魚介類では、秋の商材サンマに次いでブリの入荷が多く見られます。当市場では北海道・南茅部産が入荷の主力産地となっています。
 青森県を取り巻く3方の海域の今年の海水温は前年より約3℃高く、秋が旬の秋鮭の水揚げが1ヶ月ほど遅れている中、南方系のブリの水揚げは3割ほど多く、北海道ではオホーツク海域でも水揚げが見られています。
 入荷の主力サイズは1尾5k台から4k台で、県産の近海魚と同じく、翌日売りとなることから鮮度も良好で、丸物で1尾9kアップの大型物はk1,000円を超えますが、4k、5k台サイズの相場はほぼ前年並みで、k400円から300円と値頃感が高くなっています。
現在市場に入荷になっているブリは脂がのっており、市場の関係者からの評価も高く、美味しいと評判になっています。
 メニューは刺身の他、照焼、煮物等とまさに旬の季節と重なる秋冬向けの食材です。季節がら加熱メニューが食卓にのぼる機会も多くなることから、体が冷え込む日には、是非「ブリしゃぶ」や「ブリ大根」など体の芯から温まるメニューで脂の乗った味覚を味わって下さい。
 2012年10月10日 月曜日
『10月10日は、缶詰の日』
 昨年の東日本大震災から、早一年半が過ぎましたが、いまだに仮設住宅での生活を強いられている世帯が数多くあり、復興のスピードが加速していないように見受けられます。特に、福島第一原発周辺では立入り制限が今も続いており、周辺住民の心境は、図り知れないものと思われます。みなさんの家庭では、震災に対しての備えはしていますか?そこで今回は、10月10日は「缶詰の日」ということもあり、缶詰についてご紹介します。
 缶詰の起源は、1804年フランスで、金属やびんに食物を入れて加熱殺菌するという原理が考案され、1810年にはイギリスで今日の缶詰に近いブリキ缶が発明されました。日本では、1877年に北海道の工場で鮭缶詰が作られたのが10月10日にちなんでいます。現在、水産庁が進めている「魚の国のしあわせ」プロジェクト事業の一環であるファストフィッシュの選考会が、第1回53品目、第2回522品目が登録されましたが、これから缶詰製品も手軽・気軽においしく、水産物を食べるという趣旨ではあてはまると思いますので、食べ比べをしては如何でしょうか?又、缶詰は常温保存が効くことから、震災などへの保存食としては、ご家族の人数分は備蓄したいものです。
 2012年10月1日 月曜日
『市場祭り&台風17号通過』
 10/1 東奥日報記事より
 東北地方を北上した強い台風17号は、1日未明から明け方にかけて本県に最接近し、東方沖へ抜けた。県防災消防課によると、午前11時現在、人や住家などの被害は確認されていない。青森地方気象台は本県太平洋側に出していた暴風と波浪警報を、午前中に解除した。
 
 青森市場では今回は設立40周年の節目となった市場祭りが1.5万人以上の来場者で9/30(日)行われた。日中の天気はぐずつきながらも何とか持ち堪えた台風15号と類似のコースを辿ったため、厳重な警戒をされた台風17号であったが、青森県は大きな被害もなく事なきを得た。しかし、大時化に見舞われ、今朝はいつもなら青森近海・北海道産品、特に旬のサンマ・サバで埋め尽くされているはずのセリ場が閑散とし、買参人の姿ばかりが目立った。天候さえ回復すれば明日にでも元のセリ場に戻るのだが、突然セリ場から魚が消えてしまうと、フッと以前にはなかったはずの底知れぬ不安が湧き上がってくる。
 3.11を経て時は流れ「市場祭り」はたくさんの方で賑わい、多くの人は以前の日常の暮らしを取り戻したように見える。日々の暮らしに感謝しつつ、教訓を生かし備えを忘れてはならない。