9月13日 本日のお魚情報
『アサリ』
  青森県内は残暑も過ぎ、朝の気温の低下とともに涼しさを感じる季節となった今日この頃、食卓ではみそ汁を召し上がる機会が増えてきます。そこで、本日は椀だねの定番のひとつアサリを紹介します。
 生息域は北海道から沖縄までと全国に生息しています。生産量は愛知県が最も多く一大産地となっていますが、当市場に入荷する産地では北海道が約5割、宮城県が約2割、次いで千葉、愛知で中サイズ中心の入荷となっています。
 アサリは、内湾の干潟などに生息することから春先の潮干狩りでもニュースとなり、貝塚からも多く出てくるなど昔から食用されていました。又、小売店では通年販売されており、国内の貝類の漁獲量でもホタテ貝に次いで多く、食生活に深く根付いてきた貝類のひとつです。
 アサリの旬は春ですが、北海道では9月にアサリ漁が解禁となり、秋から春にかけ身入りが向上し、入荷も安定してきます。おすすめの北海道産は他の産地と比べて粒も大きく、味も良好になっていきます。価格は比較的安定しており、小売価格は中サイズで、約g108円から98円あたりとなっています。アサリには成人病予防に効果があるといわれ低カロリー。秋の夜長、体を温めてくれるアサリの温メニューで、話題の映画や小説でも如何でしょうか?!
 2010年9月6日 月曜日
『香魚』アユ
  まだまだ、日本列島も残暑というより猛暑が続いていますが、それでも青森は朝・夕は徐々に秋の気配を感じられるようになって来ました。秋といえば例年ですと、青森市場も『秋刀魚』・『スルメイカ』・『秋鮭』等が、所狭しと売場を占領する季節なのですが、今年は海の環境が一変しているのか、入荷数量が上がってきていません。
 そこで、今回は川魚『鮎』をご紹介します。鮎は秋に生まれ約1年で寿命を終える命のはかない魚で【年魚】とも呼ばれその他の呼び名としては夏の間に主食にコケを食べるため香りが良く【香魚】とも呼ばれています。夏の頃は体色が灰緑色だった若魚は、秋には橙と黒の独特の婚姻色へ変化し「落ちアユ」という呼称もありますが、とても精悍な顔つきをしていて黄金色に輝いて見えます。この時期は、産卵に備えて夏の間に蓄えた栄養分が蓄積されていて、魚体が丸みを帯びていて脂がのっています。小売店などでは1尾200円前後で販売されていることが多いようです。一度食してみる価値はあります。