5月24日 本日のお魚情報
しゃこ
 今年のゴールデンウイークは弘前城など県内の桜祭りの開花・満開の時期となり、好天にも恵まれたことから多くの人出で賑わいました。また、今月は地域の一大イベントである運動会が各地の小・中学校で行われております。
 以前は津軽地域での花見や運動会時期には欠かせない食材として、トゲクリガニと共に別名「ガサエビ」と呼ばれ嗜好された「シャコ」があげられますが、今月中旬から活シャコの入荷が多くなっております。そこで、今回は季節の味覚・「シャコ」を紹介致します。
 国内では北海道から九州までの沿岸に分布し、東京湾や瀬戸内産などが有名です。県内ではむつ湾が主な産地で、市場に入荷しております。主に刺網で漁獲され、4月から6月が漁期となっております。5月中旬から水揚量が増え、また、身入りが向上し、旬の時期に入ります。尚、ボイルシャコは三陸産が入荷の主力となっております。子持ち物は寿司種として人気があり、香川県観音寺のむきシャコが握り寿司のネタとして知られています。メニューは青森では塩茹でが一般的で、酢の物や天ぷら等も美味。
 シャコにはカマキリのように鎌状の大きな捕脚があり、カニやアサリなどの固い殻も破壊する力があるため、活物から調理する際には注意が必要です。
 運動会シーズンを過ぎると市場相場も下降し、値頃感がでてきます。むきシャコは年中市販されており、食材として季節感が無くなっておりますが、お買得で美味しい時期を迎えるむつ湾の季節の味覚・旬の「シャコ」を是非ご賞味下さい。
 2010年5月17日 月曜日
自慢の青森ほたて
 GWと桜前線も通り過ぎ、これから青森は新緑の季節を迎えます。先週まで、この時期としては肌寒い日が続き、野菜関連の高騰が家計に大きく響いているという内容のニュースをよく耳にしました。我が家でも『もやし』料理が食卓に上る機会が増えたように思われます。しかし今週あたりから最高気温も20℃前後までに上昇すると予想され、初夏の陽気も間近です。これからの季節、友達・家族と一緒に行楽や運動会には持ってこいの季節となります。
 そこで、今回はこれから旬を迎える『青森のほたて』をご紹介致します。日本国内での水揚は北海道(年間約40万トン)に次いで、青森県(年間生産量約10万トン)は第2位の生産量を誇っています。又、ほたては栄養素が豊富に含まれ、特にタウリンの含有率がほたて1個に1000mg以上と非常に高く、肝機能を正常に戻す働きを持っています。
  特にお酒を飲まれる方には、酒の肴として最適です。
  そして、食べ終わったほたての貝殻は、”天然のお皿”や小物を置いたり、アクセサリー皿にも使えますので、上手く利用しエコな感覚を味わってみてはいかがでしょうか?!
 2010年5月10日 月曜日
シロウオ
 好天に恵まれたGWも終わったのに今年は寒暖の差が大きく、春めいた日々が続きません。でも魚たちは着々と春を告げに市場へやってきます。その中でもシロウオは春告げ魚として代表的な魚です。今年の蟹田川の「蟹としろうお祭り」は桜の満開と同時となり4/25〜5/9に行われました。残念なことに水温が低めで魚が低調だったとのことです。シロウオ漁はまだ5月いっぱいまで続く予定ですが、低温が続くとその前に終わってしまう可能性もあります。ぜひ急いで青森の旬を感じてください。
 なお、シロウオとシラウオは別物です。同時期に漁獲されるので混同されがちですが、シロウオはハゼ科の仲間、シラウオはシラウオ科です。青森県ではシラウオは小川原湖で漁獲されるのが有名で漁獲高も日本一とされています。
 最後にシロウオの食べ方ですが、「踊り食い」が苦手な方は「踊らず食い」がおススメです。酒1+水3+塩適量。この中に「シロウオ」を入れて10分もたつとおとなしくなってきます。そこで網杓子ですくってタレの中に。落ち着いて食すことができます。ぜひ、お試しください。